「新しい事を教える」と「行動の改善」の相違

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暮らしのヒント
どちらも愛犬にとっては学ぶこと。
しかし、犬も人も大きな違いがあります。

例えば、オスワリ。
これを例題に相違点を考えてみましょう。
(これはオスワリでけでなく、全てに当てはまります)

カトゥルス

  • 新しい事を学ぶ

    初めて聞く言葉であれば、良いも悪いも白紙の状態。
    つまり、オスワリという言葉に固定観念は「まだない」訳です。

  • 行動の改善

    何度も聞いている言葉。
    オスワリと(何度も)言っても座ることがない状態が続いている。
    つまり、オスワリという言葉は「違う意味で学習」していると考えるべきでしょう。

さて、どちらの方がエネルギーが必要でしょうか?
一目瞭然ですね。

特に愛犬は「今日からオスワリが出来るようになろう!」なんて考えていませんからね。

大変なのは愛犬だけでなく、ご家族がエネルギーを必要とするか、諦めてしまうか、教えもせず、愛犬を叱るか…そんな選択肢しか見えてきません。

諦めても叱っても解決しないことって、多々ありますね…。

  • ハウスが嫌いになった。
  • ブラシが嫌いになった。
  • インターホンで吠えるようになった。
  • 拾い食い(盗み食い)をする。
  • トイレが上手くいかない。

全ての犬が同じようになる訳ではありませんし、項目が「全部大丈夫」とか「全部ダメ」とかでもありません。

もちろん、行動の修正は大概可能です。
しかし、初めて学ぶ機会よりも時間や手間暇が必要になることは多々あります。
特に初めて犬を迎い入れた人には難儀な場合が多く、適切な指導なしでは改善に結びつかないことも多く耳にします。

カトゥルス

愛犬のしつけ=犬会話
英会話同様に独学では限界があります。
特に相手(愛犬)に通じてこそ、会話が成立するのですから…。

子犬の頃から、成長に伴う行動習性を理解する正しい知識と、愛犬にわかりやすい方法をご家族が習得すること。
愛犬にわかりやすい方法は必ずしもご家族が受け入れやすいとは限らないからです。

同じ教えるではありますが、「新しい事を教える」と「行動の改善」はエネルギーも根気も全く異なりますね。
私たちみたいな仕事で出会う犬たちは後者がほとんどなので、シンドイことも多々あります。
だからこそ、悪化し始めたら直ぐに相談して欲しいのと、子犬の頃から正しい基礎知識をご家族が習得して頂きたいです。