子犬の成長は早く、少しでも必要な情報をシッカリと把握できる家族が必要です。
特に月齢を重視せず「来たばかりだから…」と子犬が少しずつ成犬に近づいていることを認められない方も多いような気がします。
今回は食事について。
いつまで回数を多くするのか?
いつまで「ふやかす」のか?
この辺の情報も「過保護な」情報も多く、犬たちが人の情報に振り回されてしまうことに悲しみさえ感じることもあります。
まず、適正量を把握しよう!
子犬は日々成長します。
1週間前と今日では体重が異なることは当たり前です。
出来れば、1週間くらいの間隔で体重を計り、体重と食事量の確認をしておきたいところです。
体重は「現体重」とは限りません。
愛犬が痩せていれば、理想体重の食事量。
愛犬が太り気味であれば、理想体重に合わせた食事量。
特に小型犬の「目分量」はお勧めしません。
シッカリと計量して、与える習慣を家族として身につけて欲しいです。
月齢が上がってくると、食事が減ることもあります。
シッカリと確認しながら、適正量を残さず、守らず、理想体型を維持していきたいところです。
ドッグフードは「1ヶ月で食べきれる量」がお求めの目安量です。
何で、子犬のゴハンの回数が多いのか?
成犬であれば、1日2回。
子犬の時には、3~4回に分けて与えたりします。
これは、1度に食しても「消化しきれないことがあるから」です。
要するに、腸も消化器系も成長中ということですね。
少量に分けて、シッカリと消化吸収してもらうことが目的です。
迎い入れた月齢によっては、回数を増やして与えることが必要です。
いつまで、回数を増やすの?
基本的に「愛犬が健康である」というのが前提です。
私は「生後4ヶ月くらいまで」と言います。
生後4ヶ月を過ぎると、ボチボチ乳歯が抜け始めます。(下顎の切歯から)
つまり、永久歯と入れ替わってきます。
人の子供で例えるなら「永久歯が出てくる時期まで食事回数を多くしますか?」という時期です。
生後4ヶ月を過ぎ始めたら、徐々に2回へと移行する準備に入ります。
この時、3回であれば、お昼に与えている量を少しずつ朝・晩に移行していきます。
心配でしたら、お昼の1/3くらいを朝晩に振り分けます。
(朝・晩の食事量が1/6増えることになります)
これで体調に支障を感じなければ、2~3日くらい続け、また1/3ほど朝晩に以降してください。
1週間から10日くらいで3回の食事が無理なく2回に出来ます。
「ふやかす」のは??
「歯がない」ときのサポートですね。
大概の方は、乳歯が揃った状態で迎い入れるはず。
つまり、あまり必要性は感じません。
頂き先で「ふやかして与えていた」のであれば、急にカリカリなフードでは負担もあるかもしれません。
「ふやかす」時間や水の量を少しずつ減らしていきながら、成犬になる経験へと導いてあげたいですね。
この時期は既に「幼稚園」または「小学校の低学年」相当とお考えください。
この時期の子供に「ふやかす」は必要ですか?
回数を多くしてあげる必要はどうですか?
この時期の子供に「スキムミルク」は必要ですか?
「与えたら害になる」とは申しません。
しかし、不可思議な常識であることは事実なのです。
子犬は手間暇も掛かりますが、親として家族も一緒に成長する時です。
子犬を迎える前に、是非ともしつけ教室などにご相談されることをお勧めします。
子犬シリーズは、まだまだ続きます!
復習はこちらです。
● 色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-1
● 色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-2
● 色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-3
● 色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-4
● 色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-5
● 色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-6