問題になってから…は家族が大変なんです!

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暮らしのヒント
しつけ教室にいらっしゃる方の大半は「お悩みがある」というケース。
特に「初めて飼う」という方は、どんなことで悩むか?も想像つかずに迎えますからね。(笑)

それはさておき、どんな方法で問題解決するのか?に重点をおかれる方も大変多い。
本当は、そんなこと「私にしてみれば重点ではない」ということを書き記しておこうと思います。

車の運転と同じ発想で!

愛犬家の方の多くは、車で愛犬を連れだすことも多いですね。
車は便利な乗り物ですが、危険もゼロではありません。

ここで注目して頂きたい点は…

  • 1.事故を起こさないようにするには?
    こちらは安全運転に重点があります。
  • 2.事故を起こしたらどうしたらいい?
    こちらは、起きてしまった出来事に重点があります。
この違い、わかりますね。
また、どちらの方が楽しいか?もカンタンです。

 
「事故が起きてから=問題が起きてから」となります。
事故までいかずとも、ヒヤっとした経験は何度かある。
そんな方もたくさんいらっしゃるかと思います。
もうわかりますね。
 

ヒヤっとした瞬間が、事故と安全の分岐です。

問題行動の対策で一番大切なのは、ヒヤっとした時に家族がブレーキを踏んであげることが出来るか?

これを習得するには、時間も労力も必要です。
だって、教習所でいえば「急ブレーキの掛け方」を習うのと同じですからね。

逆にいえば、危険運転を促すことと同じです。
愛犬生活でいえば「日頃の生活改善なし=問題を引き起こす環境である」と一緒になります。

事故を起こしたくて…
急ブレーキを踏みたくて…
と、運転する方はいません(と思いたいです)。


統計的に「免許取り立てのかたの方が事故を起こす確率が高い」ですね。
要するに、経験が浅いことによって生じやすいのでしょうね。

「何の理解が必要なのか?」を知るところ

誰と付き合うか?
これによって、性格や考え方が変わります。
これは、人も犬も同じです。

問題になればなるほど、家族が苦労します。
苦情が来たり、噛む行動などは治療費もかかったり…。

当然、時間も手間も掛かります。
指導側もご家族への要求も多くなります。
(病気でいうなら、薬がたくさん処方されるのと同じ)

盲導犬と初めて暮らすユーザーは、最初に共同訓練を受けます。
賢いと思われる盲導犬でも、最初からカンタンに連動せず、ご苦労される方もたくさんいらっしゃります。

 
しかし、この最初にシッカリと意思疎通の方法を習得する訳ですね。
盲導犬が賢い?
盲導犬にナビゲーション・システムは搭載されていません。
ユーザーが犬との暮らしに必要とするノウハウを身につけたからこそ、盲導犬の教育が発揮されるのです。

病気も予防が大切ですね。
教育も「基本から」が大切です。

問題行動改善は、応用からスタートするのと同じ。
だから、問題になってから…は家族が大変なんです!