歯ブラシの指導も行っています。
実際、出来ないよりは出来た方が良いとお感じになられている方は多いのではないでしょうか?
月に1度みたいなペースでは歯石が付着しますから面倒ですね…。
面倒ですが、愛犬のためにはお勧めなんです。(笑)
1.長生きになってきているから
確実に犬も寿命が延びています。
当然、生きている時間が延びていますから、歯石の付着も多くなりやすい訳です。
犬は虫歯になることよりも、歯周病が心配です。
歯周病が進行することで、内臓に負担が掛かり、免疫を下げます。
(歯周病から心臓や腎臓・肝臓などに負担がかかるそうです)
免疫が下がることで、歯周病が益々進行する…という負のサイクルに。
高齢期には歯石が…ということは、どなたでも想定内なはず。
それと…、全身麻酔する経験は少ない方が良いですね。
歯周病は、予防できる病気ですから…。
2.歯ブラシが出来るまで
大概の犬は、あまり時間が掛からず出来るようになります。
子犬・成犬も問わずに…です。
実際、歯ブラシが出来るようになるまで、多少時間が必要です。
焦る人ほど、時間が掛かったり…します。(笑)
つまり、家族が慣れるまでの時間=歯ブラシが出来るようになる時間です。
歯ブラシは人任せにしておけませんから…。
歯周病が進行してから始められる方もいますが、先に獣医さんと相談して歯石除去をされてからの方が…。
歯ブラシが出来るようになるまでに歯石がついちゃう…と心配される方もします。
嫌がる口腔内環境下でスタートするよりも、ゴールは絶対に早いです。
歯石の付着が少しでも遅れるように…。
どなたものが、考えるようです。
方法は色々とあるのですが、その子にマッチした方法をご紹介しています。
ご紹介の方法にはメリットだけでなく、デメリットがある場合もあるからです。
(何でも加減が必要ですから)
子供の歯ブラシと違うのは、犬は勝手に歯ブラシをしてくれませんから、常に家族のサポートが必要です。
「歯ブラシする」という行動は(愛犬ではなく)家族なんですね。
3.歯ブラシが出来ると気付くこと
些細な口臭の変化に気付きます。
歯ブラシが出来るようになった人、してない人の大きな差です。
本来、犬の口内臭って、ほとんどありません。
口臭は歯周病だけではなく、胃が調子悪くてもキツクなるそうです。
歯ブラシをしているのに、急に口臭が気になるようであれば、些細な異変に気付けるようになります。
歯ブラシには「顔を大人しく触らせる」という共通ルールがあってこそ。
家族が安心して口周りを触ることができる関係は、犬との暮らしには欠かせません。
「身体中を大人しく触らせてくれること」が出来る犬は、手術の傷口や点滴などもあまり気にしない傾向があると感じます。
歯ブラシだけでなく、日常の応用にとても活かせます。
基本的に「毎日」なので、出来るようになっても面倒です。
私も年間の360日くらいは「面倒くさいなぁ」と思って、愛犬の歯ブラシをします。(笑)
4.まとめ
愛犬の歯ブラシは無理強いすると続きません。
愛犬が逃げたり、唸ったり、口に力を入れて開けてくれなくなったり…。
毎日、老犬になればこそ必要なケアです。
無理に行うと続きません。
慌てず、焦らず、コツコツと…です。
キーワードは「時間」と「加減(強さ)」です!
無理と思うのは…まず「時間」です。
チョットだけなら我慢できるのに。(笑)
もう1つは「加減(強さ)」です。
もうチョットやさしく磨いてくれたら我慢できるのに。(笑)
嫌がってから止めると、嫌がると直ぐに止めてくれる。と学びます。
嫌がる前に止めるのがコツ。
そのための「時間」と「加減(強さ)」いつも忘れないようにすると良いです!
歯ブラシのステップアップ
まず、口周りを触ってみますか?
大丈夫な人は、歯を見てみますか?
OKな人は、少しだけ歯にブラシを当ててみましょう。
気軽にね。
時間を短く、回数を重ね、徐々に…。
是非、始めてみてください!
犬の勉強ではありません。人の勉強です。
歯ブラシが出来ることも大切ですが、その経過で色々と気づくことの方が財産だったりします。
いつまでも笑顔の素敵な愛犬と過ごしましょう!
「時間」と「加減(強さ)」が上手く伝わらない時にはご相談ください。