「元気・食欲はどうですか?」
獣医さんで、よく聞かれているかもしれません。
健康のバロメータとしても確認しやすい食欲。
普段からペロッと食べてしまう場合には気にならないことですが、いつも「食べムラ」がある犬の場合、それが当たり前になってしまうと、健康の異変に気付ける1つの項目が判断できなくなりますね。
この「食事ムラ」ですが、ご家族が無意識なうちに…愛犬をその様に導いていることもあります。
残したり、食べなかった時に「あれ?病気かも?」と思えるようにしておきたいですね。
そんな、よくある負の連鎖をいくつかご紹介します。
まず、量の確認
愛犬の「理想体重に対して、適正な量なのか?」です。
いつも大盛りになっているとしたら、残したり、食べなかったり…って有り得ますね。
特に5kg未満の犬は計量してあげた方が良いです。
目分量だと、1~2割くらいカンタンに増えてしまいます。
また、避妊・去勢手術している場合は2~3割ほど減らす必要があります。
まずは、量を再確認してみましょう。
たんに、多過ぎた…なんてことも多々ありますから。
食べないから…出しっぱなし
例えば、朝ゴハンを残した。
そのゴハンを15時くらいに食べたとします。
晩ゴハン時に「お腹が空いていない」となると、次のゴハンも…となりがちです。
残したら片付け、次のゴハンのときには「お腹が空いているはず」の状態で与えたほうがいいですね。
その時、もちろん「大盛り」にしてはNGです。
残した量に関わらず、1回に与える適正量にしないと…。
これもまた、負の連鎖に入りやすくなります。
食べないから…トッピング
これは、トッピングそのものが悪いという意味ではありません。
食事を出した → 食べない → トッピング。
こうすると、愛犬が「待っていれば、美味しいものが乗る」と学習します。
つまり、直ぐに口をつけると損すると思ってしまうのです。
トッピングするなら、最初から。
「あと乗せ」が食事ムラを誘い出していることもあります。
再確認の機会にしてみてくださいね。
ここで紹介した件は、あくまで「愛犬が健康であるとき」に限ります。
病気などで、食欲が低下している場合は掛かり付け獣医さんにご相談してくださいね。