「無麻酔で歯石をとる!?」を聞いての考察-4

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歯ブラシ
先日、奥田先生の「無麻酔で歯石をとる!?」を聞いてきました。の第4弾です。

関連記事は下記のリンクからどうぞ。

歯ブラシが上手くできない。
でも、指でなら…。
これでも、やらないより良いですよね。

今、ついている歯石がこれ以上増えるのは、歯垢の滞り。
3日以内にケアすれば、理論上では増えることがありませんね。

私も毎晩、愛犬の歯ブラシをしています。
毎日、義務です…。(笑)
疲れて帰っても、帰りが遅くなっても行います。
今日はサボっちゃおうかなぁと思う日もたくさんあります。

必要なケアって、人が必要なんですよね。
毎日、歯ブラシしても「愛犬自ら…」にはならないですから…。

歯周病が進むと怖いのは小型犬

先生いわく、
小型犬はアゴの骨も小さい(=細い)。
しかし、歯(パーツ)は小さくない

大型犬と比べて、歯の大きさは比例して小さくなっていない。
つまり、(大型犬と比べると)体の割には歯が大きいと…。

大型犬と比べ、歯垢が留まりやすい。←歯が大きいため
歯周病は骨がなくなる病気。
小型犬はアゴの骨が細いから、少しでも骨が痩せれば骨折しやすい。
(アゴの骨折は「治せない」とのこと)

また、短頭種は鼻骨が短い。
当然、口内にも影響してきます。
どの様な影響かというと、犬歯から第4前臼歯(=上の一番大きな歯)までが狭くなる。
歯と歯の隙間が少なくなり、歯垢が留まりやすいとのことです。

一般的に大型犬よりも小型犬の方が寿命が長いと言われています。
当然、歯石も余分に付着する訳ですね…。

固いものを噛ませる必要があるのか?

先生いわく、
犬の歯は噛み合う構造ではないから、固いものを与えると歯が割れたり、折れたりしやすい構造である。

このお話しを聞いたとき、何件か思い当たる節を思い出しました。
ヒヅメを与えて「歯がかけた」とか。
思い出す子はみんな、ある程度の年齢を過ぎた子たち…。

そもそも歯周病予防でのケアですから、歯石を取る目的で固いものを与える必要性は感じないですね。
毎度、出てきますが、歯周病予防は歯垢(=プラーク)が原因で、歯垢が溜まったままになるから歯石になっちゃう訳で…。

まとめ(感想)

歯石除去の本来の目的は
ホームケアでコントロールするための処置(=歯石を付けにくくするための処置)と申していました。

実際のところ、そこまで詳しく説明をしてくれて処置してくれる獣医さんも少ないかもしれません。
また、無麻酔で行う歯石除去はデメリットもたくさんあるということ。

そもそも、歯垢の段階で対応していけば良いのです。
それと、犬の口は臭くありません。
少しでも異変に気づけることが大切だと思います。

指にガーゼをまいて、擦るだけでも、やらないよりマシです。
奥歯は出来ないけど、犬歯なら…。
これも、やらないより、やった方が良いに決まっています!
ただ、時々思い出したように行うより、日課にしていかなくちゃ…ですね。

愛犬に歯ブラシを「大好きにさせよう!」なんて考えなくて良いのです。
散歩から帰って来て、肢を拭くのと同じように受け入れて貰えば良いのです。
最初から
全部の歯を…なんて考えるから挫折しちゃうんです。(笑)

いいじゃないですか、半年後に歯ブラシが出来るようになれば。
そんな気楽さが継続のコツですよ!

知れば知るほど、ホームケアなんですよね。
うちの子にはムズカシイ…とお思いの方、練習の方法をご案内します。
手取り足取り、ご指導致します!!