ブログのタイトル「身体中を大人しく触らせてくれることの重要性」から、ご質問がありました。
「マズルコントロールは必要なの?」
という、ご質問の内容です。
まず、マズルコントロールを説明しないと…ですね。
その前に「身体中を大人しく触らせてくれることの重要性」をご覧くださいね。
そもそも、マズルコントロールって何?
- マズル=口吻(犬の口周り)
- コントロール=ちょうどよいぐあいに調節・統制すること。管理。(Yahoo!辞書より)
平たく言えば、愛犬の口元を握るようなイメージです。
信頼関係の1つとして、アルファロールなどと合わせて紹介されているところがあります。
(今回はアルファロールに関しての詳細は省略します。)
- 簡単には「身体中を大人しく触らせてくれること」に「マズルコントロール」も含まれる?といったご質問です。
まず、マズルコントロールという意味の受取り方が様々なのが実情です。
- 「信頼関係(上下関係)の象徴」みたいな形で紹介しているところもあります。← 推奨派
- マズルコントロールなんて必要ない!というところもあります。← 否定派
これでは、一般の愛犬家は混乱を招きますね…。
しかし、これが「しつけ」の現状なんです…。悲しいことに…。
脱線しますが、
- オヤツを使う・使わない
- 叱る・叱らない
- 不妊手術の有無
なども、同等に統一感がありません…。
大切なことは…
-
どちらの選択にも長短所があります。
-
長所を活かし、短所を目立つようにしない。
ということです。
「マズルコントロールは必要なの?」
答えは?
まず、マズルコントロールが出来ないよりも出来る方が良いです。
口周りを大人しく触られてくれないより、触らせてくれる方が健康の異変にも早く気付きやすいですし、トイプードルなどのトリミングが必要な犬は尚更ですね。
口周りを触られてストレスを感じるようであれば、慣らしてあげて欲しいです。
ただ…
叱ることにマズルコントロールを利用される方がいますが、これは全くといって良いほど必要ないと思います。
何故なら、叱られたことは理解できても、何について叱られたのか?が得難いからです。
(要するにタイミングが悪いことによって、犬が詳細学習が困難になりやすいから)
「身体中を大人しく触らせてくれることの重要性」でも触れていますが、マズルコントロールも「身体中を大人しく触らせてくれること」の汎用の1つであり、マズルコントロールそのものが重要ではありません。
あくまでも「身体中を大人しく触らせてくれること」への応用の1つであり、これが出来ないと信頼関係に直接影響が生じることではありません。(アルファロールも同様)
マズルコントロールという結果が大事ではありません。
マズルコントロールしても安心出来る(不安感を抱かない)経過が大切です。
信頼関係のために利用するなら尚更ですね。
基本があっての汎用なので、いきなりマズルコントロールから始めることはお勧めしません。
そんなイメージで可愛い愛犬との暮らしに役立てて頂きたいです。
上手く「身体中を大人しく触る」が難しい場合は、無理せずにご相談ください。
それこそ、愛犬から信用を失いますから…。(笑)