色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-4

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子犬(パピー)クラス
4回目です。
過去の記事を読んでからの方がスッキリすると思います。
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-1
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-2
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-3

何週で家に来るか?
それによって、項目のアプローチは若干変わります。
それは何故か?

子犬の予防接種と社会化期

それは危険回避の本能がどんどん芽生えていくからです。
「危険回避の本能=警戒心」と考えてもらうと理解しやすいかも。


生まれて間もない子犬には警戒する能力はありません。
だから、親犬がフォローする訳ですね。

他の家庭へ巣立っていく=親犬がフォローする必要ない=自分で危険を察することが出来るようになっていく。

本能は生きるためのものですから…。

 

初めての機会を「どの様に」経験するか?


子犬の社会化は「何でも経験させれば良い」というものではありません。
「どの様に体感するか?」が大事になります。
初めての経験で怖い思いをしてしまえば、トラウマになることもあります。(子犬ではなくても)

子犬の社会化=成犬になった際に遭遇するであろう様々な刺激に触れること
明確なイメージが出来ませんね?(笑)
そんなに難しく考えないでも大丈夫です。
要するに「子犬の社会化はこれから経験すること」です。

・シャンプー、ブラッシング、爪切り、耳そうじ などのケア
・お散歩 リードをつけること、カラーをつけること
・留守番
・人や動物に逢う
・世の中に有り得る音

挙げればキリがありません。(笑)
この他にトイレもあります。

これを「16週齢くらいまでに一通り経験しておくと良い」と言われています。
もちろん、日数的に限界があります。
だから、効率よく少しでも無駄のないようにしたいところです。
 

優先順位の考え方

基本的な考え方になります。
ご家庭のライフスタイルや個体の性質など、考慮すべき点がたくさんあることをご了承ください。

この16週齢くらいまでの考え方として…
「汚れたからシャンプーする」
「伸びたから爪を切る」

ではなく

「将来、シャンプーが必要だから経験する」
「将来、爪切りが必要となってくるから経験する」

という考え方です。

子犬の成長過程とスケジュールを思い出してください。
子犬の予防接種と社会化期
迎えたら、予防接種などのスケジュールは大体わかりますね。
近々、子犬にとって大きなイベントが「お散歩」です。

散歩に出ることがわかっているのですから、首輪をつける。
首輪になれたら、リードをつける。
両方にならしておいてから、お散歩。

外に出れば、様々な刺激がストレスになります。
外のストレス+首輪+リード…ストレスを多くするとキャパを超えちゃいますね。

シャンプーも早めに経験しておくと楽ですが、これも予防注射前後は避けて経験させたいです。
やっぱり、予防注射のスケジュールは把握してないと…です。

お家の中のマナーも伝えておかないと、子犬は色々と口の中に入れてしまいがちですから…。
もちろん、子犬は寝ることもお仕事。
遊ぶことも。

時間はいくらあっても足りないくらい。(笑)


基本的には3つの柱を立てるとスッキリしやすいかもしれません。

・ケア関連
・お散歩デビューに備えて
・ハウスマナー(家庭内での行儀)

こういった計画を一緒に考えるのも私たちの役目です。
皆さん、困ってからのお問合わせが多いですけど…(笑)

子犬の頃に多い相談内容は、トイレと甘噛み。
甘噛みは基本的にエネルギーが有り余っているから。
要するに皆さんとの生活が「退屈」なんです。(笑)

社会化プログラムを理解して進めれると、そんな暇は「犬にも」ありません。
だから、甘噛みなんて…。

シッカリとお勉強して、子犬を迎えてくださいね!
まだまだ続きます。

復習はこちらで
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-1
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-2
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-3