色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-3


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子犬(パピー)クラス
子犬を迎えるために知っておきたいノウハウ。
今回は3回目。
過去の2回はこちらからどうぞ。(1回目からどうぞ)
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-1
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-2

ペットショップに並んでいる子犬。
ブリーダーさんから。
知り合いのところで生まれた。   など

純血種でもMIX犬でも一緒です。
例えば、生まれた時に母犬から初乳を飲んでいなかったら…
当然、8週目という約束事が成立しません。

子犬の予防接種と社会化期
 

混合ワクチンの効果は「約2週間後」に

1回目もしくは2回目の混合ワクチンは接種して直ぐに効果があるものではありません。
おおよそ「2週間くらい」のタイムラグがあります。
 → 生後8週に打っても、効果は10週くらいという感じです。

2回目も同じです。
 → 生後12週に打っても、効果は14週くらいという感じです。
この頃には初乳による移行抗体は「限りなく効果ない」という判断です。

一般的にですが…
8週目のワクチンはブリーダーさんなど譲渡前に行われます。
それで体調などに問題がないようであれば、10~12週くらいに家族の元へ。
(これは10週以前に家族が決まっているケース)
 

順調でも子犬の社会化期(16週齢まで)は1ヶ月くらい

ここまでお読み頂ければ、社会化の具体的な話の前に「あまり時間がない」ということに気付くかと思います。
優先順位もありますし、子犬は寝るのも仕事の1つ。
人の都合だけでは、スムーズにいきません。

子犬の社会化は「成犬になった際に遭遇するであろう様々な刺激に触れること」ですから「外に出ること」だけではありません。
逆に生後6~7週齢くらいまでは「外に出ても大丈夫」となります。(初乳を飲んでいれば)

病気などの感染が心配だから…と「何も出来ない」ということではありません。
要するに「家庭内でも社会化経験を進められる」ということです。
闇雲に病気を怖がるのではなく、どんな時期が「危険な時期か?」を知ることです。

狂犬病の予防接種についても同じです。
狂犬病の感染メインは唾液。
つまり、狂犬病の犬に噛まれなければ大丈夫。
今の日本で「そんなに怖がる必要がある病気ではない」とも言えます。
この辺は、もう少し社会化を具体的に説明してから…にしますね。


子犬を渡されるときに必ずと言って良いほど「今日は真っすぐお家に帰って休ませてくださいね」みたいな注意があります。
お家に先住犬や他の動物が住んでいる場合は特に「感染症の疑いがないか?」
私は病院でチェックしてもらうように助言します。

何でもなければ、安心です。
何か見つかれば、みんなが不幸になる素を家庭に持ち込むことに。(大した病気ではなくても)
只ですら、子犬は手間暇が掛かりますから…。

予防接種のことは、何となくでも把握しましたか?
混乱するようであれば、掛かり付けの動物病院でも教えてくれると思います。

これから、少しずつ応用実践になってきます。
お楽しみに。

色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-1
色々と考慮するために知っておきたい子犬の成長過程-2