愛犬の散歩で最低限注意したい4つの項目-4

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暮らしのヒント

愛犬の散歩で最低限注意したい 4/4

4回に分けたお散歩編。今回が最後のテーマです。

 ・愛犬の散歩で最低限注意したい4つの項目-1「リードの取扱い」
 ・愛犬の散歩で最低限注意したい4つの項目-2「排泄の種類」
 ・愛犬の散歩で最低限注意したい4つの項目-3「挨拶」

ボリュームの都合上、記事を別々にUPしていますが、外出(お散歩)時には別々で考えることは無理…。
今回は最後のテーマである「いつ、どのくらい行くべきか?」です。

そんな観点から「愛犬の散歩で最低限注意したい4つの項目」を書いてみました。

1.リードの意味と効果
2.排泄には用途がたくさん
3.他人や他犬、他の動物への挨拶(接触)の仕方
4.いつ、どのくらい行くべきか?

全ては愛犬が自身で出来れば家族は楽ですが、愛犬が出来ない時にこそ家族がサポートして欲しいです。

4.いつ、どのくらい行くべきか?

子犬を迎えたばかりのご家族から、比較的多い質問の1つでもあります。
逆に成犬になったご家族からは、ほとんど無いのも現実です。
さて、実際には?

・犬たちは(人よりも)持久力があります

 そり犬などが典型ですが、たくさんの距離を移動できる身体能力が備わっています。

つまり、3時間でも5時間でも大丈夫。(=馴れます)
もちろん、今までのお散歩が「どの程度なのか?」にもよります。
例えば、普段は30分くらいであれば、急に3時間になれば(その時は)疲れます。
ただ3時間が何度か続けば、犬は馴れます。

これをベースに「いつ、どのくらい行くべきか?」を書いていきます。

4-1.いつ、行くべきか?

基本的に犬たちは「勝手に外出」は出来ません。
家族が与えてくれる機会によって、外出が出来ます。
楽しみにしている犬も、そうでない犬も…。

犬は人よりも時間の感覚が優れています。
毎日、同じような時間帯に「楽しみ(または苦しみ)」がやって来ることには過敏に反応します。

もう察している方もいるでしょうか。
毎日、同じ時間に散歩=出来ない時に大きなストレスを感じます。
10年以上、毎日同じことを提供できるのか?を考えて、機会を与えて欲しいです。

いつ、行くのか?=決めない

 ・行く日もあるし、行かない日もある。
 ・長い日もあるし、短い日もある。
 ・毎日、夕方5時が散歩みたいな流れを作らないこと。

トイレを外でしか出来ない犬にとって、お散歩=排泄が規則的な時間に出すことが多くなる…なんてことも多くなってしまうかもしれませんね。
お出掛けが大好きな犬にとって、減らされてしまう…。かわいそう…。と思われるかもしれません。

しかし、ここで確認すべき点は「一生、出来るのか?」です。
連続記録が続けば続くほど、愛犬にも固定観念=常識となります。
その時こそ、愛犬には大きなストレスになります。
大きなストレスは記憶にも深く刻まれます。
この深く刻まれる記憶は愛犬が原因ではなく、ご家族のスタイルによって…です。

それと「お散歩はそもそも必要なのか?」ですね。

お散歩(愛犬との外出)は必要です。
大きさに関わらず「お散歩は要らない」という発想はありません。

お散歩は社会化の機会です。
世の中には様々な人や動物、音や物が存在していることを知る機会です。

知らないで成長すると、その時に大きなストレスとして受け入れなくてはならなくなります。
運動不足という観点だけからであれば、行かなくても良い犬も。
カートでゆらゆら…これでも、行った方が社会の刺激に触れることが出来ます。

車でドライブだけ。
これも同じです。

ある程度の年齢に達しても、お散歩の紐を見せた途端に大興奮!という犬も多いかと…。
実際、皆さまのお散歩では満足に値してないのが現実です。
その背景は「犬の持久力」にあります。

犬は時間より回数多く連れていってくれた方が嬉しかったりします。
犬よりも人の方が習慣を改善するのは困難ですが、大きなストレスを出来るだけ回避したいですね。

4-2.どのくらい行くべきか?

答えは明確で

継続すれば、何時間でも馴れてしまうのです。

ただ、改善の余地はたくさんあります。

4-2-1.歩くスピードはもう少し考えて欲しいです。
皆さんが、車を運転していると例えるなら…
運転が楽しいと感じるスピードってあると思うんです。

目的地まで、ずーっと渋滞してたらどうですか?
ガラガラだからと言って、猛スピードが快適でもないはずです。

4-2-2.コースやルートを考えて欲しいです。
久しぶりに銀座へ…とかって、疲れませんか?
いつも同じコースでは刺激も少なく、代謝が少なくなりますから満足度UPのお散歩は期待しにくいですね。

 ・久しく行ってない公園
 ・ちょっと遠くまで
 ・普段は連れ出さない早朝のお散歩   など

ちょっとしたサプライズは愛犬の刺激となり、代謝が進み、満足度UPに!

愛犬の資質を理解することで、大きなストレスを与える機会を減らすことが可能です。
ちょっとした知識から、日常のお散歩コースや時間などを工夫されてください。

お散歩ースに馴れていない若齢期のワンちゃんは、1つのコースに馴れてから違うルートを追加した方が良い場合もあります。(年齢や性格に応じて少しアレンジが必要な場合もあります)

総まとめ

これでも、かなり簡略しています。
この4つはお散歩に連れ出す家族のマナーとして常識になって欲しいです。

 ・リードの長さをもっと意識=ブレーキの役目!
 ・排泄の種類:マーキングはもっと減らそう!
 ・トラブルを減らすための挨拶=犬嫌いを増やさないマナーを!
 ・出掛ける時間・ルートを意識=愛犬をもっと満足させちゃおう!

「愛犬」「家族」「世間」の三方よし!

急には変わらないでしょうが、10年後、20年後にオシッコだらけの電信柱を見ることがなくなるのが夢。
これは私だけでなく、世間のご意見ではないでしょうか?