愛犬と家族とで問題と生じる行動のケースは専有(占有)と共有の相違をスッキリさせることで整理つきやすい。
要するに愛犬と家族(人)が考えてる専有(占有)と共有の認識に温度差があるということ。
これは、人や他犬などの生物・物・場所や空間などが該当します。
例えばマンションの場合、住まれている方々の中で専有地と共有地があります。
それとは別に、住んでいる方は共有地を(ある程度)自由に使えますが、外部の方には(マンションの)共有地と言えども、入れる場所に制限が設けてあったり、利用出来ないことが当然のようにあります。
これは、場所や空間に関する人同士のルールです。
住まれている方が快適に、安全に、住むためのルールですね。
ルールを共有するから快適かつ安全が維持しやすい訳です。
そのルールが曖昧な場合、ルールそのものを見直す必要が出てきます。
ここまで読まれて察することが出来た方(=愛犬との暮らしに連動させることに繋がった!)は、しつけ教室に通われる必要なしです。(笑)
逆に「???」と思われた方は、専有(占有)と共有の認識に温度差があることが多々あるかもしれません。
では、実際に愛犬との暮らしで「専有(占有)と共有の認識」を考えていきましょう。
ケースはたくさんあります。
咥えたものを離さない
- 散歩中、拾ったティッシュを唸って返さない
- 食事中に(取り上げようとしているのではなくても)近寄ると唸る
- オモチャを壊し始めたから取り上げようとしたら… など
これは上記の「人や他犬などの生物・物・場所や空間などが該当します」の「物」になります。
どのケースも「(物を)守ろうとしている」ということ。
守る背景には専有(占有)したい。または専有(占有)しないと損する。というような愛犬には背景があります。
今回は「物」に対して、専有(占有)と共有の相違です。
ここでスッキリさせておきたい点は…
- (理想でも)愛犬に専有(占有)出来る「物」は何か?
- それに対して、愛犬が現状に専有(占有)出来ると認識している「物」は何か?
- 逆に考えれば、上記以外は共有「物」でないといけない訳です。
例えば、ティッシュではこんなケースもあります。
家族が使って手に持っている時には欲しがらないが、捨てた途端に専有したがる。
要するに、誰かの手にあるもの=相手が専有(占有)しているから欲しがらないが、中立な所にある(落ちている。またはゴミ箱などにある)場合、誰も専有(占有)しないのであれば、愛犬が専有しようと認識する。
こういったケースが日常では頻繁にあります。
共有物であると認識させていくには、許可が必要となってきます。
- 落ちていたり、ゴミ箱に入っている「物」は専有(占有)させるべきか?
- 食べ物は、ついつい専有(占有)に繋がりやすい。
- オモチャも片付ける習慣が、こんな観点からも大切になってきます。
許可を伝えていく方法は、またの機会に書きたいと思いますが、家族が1つ1つの物に対して…
- 専有(占有)しても構わないものなのか?
- 共有すべき物なのか?
この2点がスッキリすれば、物だけでなくルールもセットで共有が始まります。
まずは、愛犬が実際に専有している物や場所は何か(何処か)?を見定めて頂きたいです。
そして、その認識のギャップがトラブルとして双方の暮らしの質を低下させてしまうようでしたら、この機会に向き合ってみましょう。
ルールは双方のものであり、それは快適・安全を維持するためですから…。